社会新報 山口県版
    第87号  2008年2月


  県民生活重視の予算編成を!
      08年度山口県予算編成で 社民党が知事に要望
  山口県が予算編成作業を開始するにあたり、1月 10日、社民党山口県連合と同議員団会議が合同で、「県民生活優先の政策実行ならびに予算編成を行うよう」県政ならびに予算編成に対する 114 項目の要望をおこないました。
  この要望行動には、佐々木あけみ党県連合代表(県会議員)をはじめ、須子藤吉朗山口県議員団会議々長(山口市議)など4名が参加し、二井県知事に対して直接要望書を手渡し、要点説明をおこないました。
  これに対する県からの回答は2月中旬に出る予定で、これに合わせて学習会を開きます。
 

二井知事に対し「県民重視の予算編成をおこなうよう」との要望書を手渡す 佐々木明美県連合代表と須子藤吉朗議員団会議議長など
 
山口県予算編成への要望事項

1 行財政関係

市町に対する権限などの移譲を進め、地方交付税の財源保障の維持を国に求めること。 
県民参画による政策評価システムを充実させ、外郭団体等の再編・整理を進めること。
公共事業の入札に際し、公契約条例の制定について検討すること。 
                                               など7項目
2 県民生活関連
憲法擁護、非核平和に向けた取り組みの推進
岩国基地に関する米軍再編計画の撤回を求め、岩国市新庁舎建設費補助金を当初の約束どおり交付するよう、国に要請すること。
上関原発建設計画の白紙撤回を求め、原発に頼らない上関町の地域振興計画を支援すること。
食の安全確保に全力を期すること。
「子育て文化創造条例」を積極的に活用し、子育てと家庭の両立支援に取り組むこと。
県民生活を圧迫する原油高対策として適切な対策を講ずること。   
                                               など14項目
3 環境関係
大量生産、大量消費、大量廃棄型の生活を見直し、資源循環型社会への転換を図る総合的な施策を国に求めること。
温室効果ガス90年比の6%削減の達成のため、実効ある着実な施策を推進すること。
アスベストについての実態調査と情報公開を実施し、県民の健康相談を進めること。
                                               など 13項目
4 福祉・保険医療関係
発病予防・早期発見・健康増進・リハビリなど、健康づくりの推進。
高齢者の為の地域包括支援センターが充分機能するよう支援すること。
低過ぎる介護報酬の改善を国に求め、介護労働者の身分・待遇の改善と研修・教育を強化すること。
後期高齢者医療制度の凍結と抜本的な見直しを国に求めること。
医療過誤地域や救急医療・産科など医師確保が困難な地域に、国が中心となって医療供給体制の整備・確立を図るよう要請すること。
薬害肝炎患者の支援対策に取り組み、患者の早期発見のために、医療機関での肝炎無料検査を行うこと。                          
                                               など 22項目
5 労働関係
雇用の確保と拡大をめざし、公的雇用創出対策を講ずること。また、正規雇用と非正規・
パート労働者などとの格差是正を企業・団体に働きかけること。
障がい者の雇用促進を進め、法定雇用率の完全達成に努めること。
企業の安易なリストラ(首切り)をやめさせ、すべての労働者の雇用・労働条件の向上のため、抜本的対策を図ること。
新卒者ならびに学卒未就職者の雇用対策を進める。
                                               など11項目
6 商工関係
中小零細企業・地場産業の育成と振興のため、制度融資の強化をはかること。
新規産業の育成と企業誘致を進めるとともに、女性起業家・ベンチャー企業・SOHO・など、コミュ二ティビジネスの支援措置を図ること。          
                                               など 6項目
7 農林水産業
農業集落機能の再構築や、数集落単位での機械の共同利用、農作業の協業化、農業公社、農業生産法人の設置などを進め、農業の維持発展の仕組みづくりを支援・指導すること。 
「食」への安全安心と、県内農業生産物の拡大・活性化のために、県特産品の開発や地産地消運動の推進、食農教育を進める。
都市に住む人が、農作業を通して農業への理解を深め、都市と農漁村との交流をはかり、過疎地の「空き家」活用、「市民農園」など具体策を展開すること。
BSE・鳥インフルエンザなど、感染症の発病・拡大を防止し、安全対策を徹底すること。                                               など 17項目
8 教育関係
30人学級の推進。高校進学希望者の全員入学を図ること。
学校の統廃合は地域の理解と合意を優先し、余裕教室を学童保育・社会教育・福祉施設に転用活用すること。
障がいを持つ子の発達権・学習権を保障するとともに、高校進学が可能となるよう条件整備をおこなうこと。
学校給食に地場産品の使用や米飯給食拡大策を進め、中学校の完全給食を進めること。
                                               など 16項目
9 土木・交通関係
上下水道、住宅、通勤・通学道路など、生活関連の基盤整備を急ぐこと。
各自治体が進める道路整備の内、特に踏み切り改良に対し、JRの協力を強く求めること。
                                               など 8項目






:社会民主党宇部支部旗開き


  08年度の党活動スタートを内外にアピールする恒例の行事として、社民党宇部支部旗開きが1月10日18時より、宇部市総合福祉会館で開かれました。
 会場には党員・がんばれの会々員・あけみ会々員・支持者など150人が集まり、まず佐々木明美支部代表(県議)が「昨年は、県議選・市議選・参院選で大変お世話になりました」とお礼をのべ、「本日午前、県知事に対し08年度県予算編成に向けての114項目の要望をおこない活動を開始した」と報告。「自公政権と対決する総選挙も予想されるのでひき続きご支援を」と訴えました。
  来賓として参加された宇部市長、連合地協会長、地区平和運動フォーラム議長などからの祝辞を受け、山田がんばれ社民党会長の発声で乾杯。祝宴に入りました。
  第2部では教員OBの方によるアコーディオン伴奏に合わせ「青い山脈」「四季の歌」「かあさんの歌」など懐メロの大合唱で盛り上がりました。
  第3部福引きでは、参加者各人が持ち寄った賞品が舞台に並べられ、佐々木あけみ県議の高校時代の同級生が絶妙な司会で賞品を紹介。爆笑に次ぐ爆笑で会は盛り上がり、最後に参加者全員で「団結ガンバロー」を三唱し、一年間の活動強化と総選挙勝利を誓い合いました。



 下関支部も旗開き
          暖かい「おでん」が大好評



旗びらきで挨拶する山下隆夫党下関支部代表(下関市議)
  社民党下関支部は1月17日18時より、下関市勤労福祉会館で旗開きを開催し、党員・家族・がんばれの会々員・支持者・支持労組員など110名が参加しました。
  平岩支部副代表の司会で始まり、山下隆夫支部代表(下関市議)があいさつに立ち、「昨年の市議選で2度目の議席を与えていただきありがとうございました」と感謝の意を表し、「市民生活の向上の為全力でがんばります」と活動強化への決意をのべました。
  続いて県連合山本幹事長より市議選のお礼をのべ、「安倍から福田に引き継がれた自公内閣は、参院で否決されたテロ特措法を衆議院で強引に2/3で可決してしまった」と強く批判しました。
  祝宴では、党員家族手づくりによる恒例の「おでん」コーナーが大好評で、暖かくおいしい「おでん」に人だかりができました。
  最後に山下代表の音頭で「団結ガンバロー」を三唱し活動強化と総選挙勝利を誓い合いました。






  :社民党市議会議員の議会報告より
              
山下隆夫 下関市議会議員

  第4回定例議会で採択された
療養病床の廃止・削減計画の見直しを求める意見書

 昨年6月に成立した「医療制度改革関連法案」により、今後6年間で現在38万床ある療養病床のうち23万床(6割)が削減されることになった。これを山口県に当てはめると、 6,200床が削減されることになる。  国は病院から出なくてはいけなくなったお年寄りなどの療養病床の患者さんに対し、自宅や介護施設や有料老人ホーム等に移っていただこうと考えているが、現実には介護施設は多くの待機者があり、いつ入所できるかわからない。病床によっては入所出来ないこともあり、自宅での介護が困難なお年寄りもたくさんいる。今後も増えると予想される療養の必要なお年寄りの入院ベットを減らせば、多くの「医療難民」「介護難民」が生まれることは明らかである。
  こうした療養病床削減のための諸施策は、単に療養病床のみの問題ではない。療養病床は急性期病院の受け皿として地域の中で重要な役割を果たしており、救急医療から快復期、維持期へという病床連携の中でこそ、地域の入院医療は完結する。そうした療養病床を地域から排除すれば、地域医療自体が成り立たなくなることは明らかであり、地域住民は一層不安な状況に追い込まれることになる。
  従って、国におかれては、各都道府県の地域医療体制の整備を十分勘案の上、療養病床の廃止・削減計画の見直しを行い、地域住民が、いつでも、どこでも、安心して医療や介護を受けられるようにするための対応を行うよう強く要望する。
  以上、地方自治法99条の規定により意見書を提出する。

       平成19年12月17日
                                          下関市議会










  Copyright(C) 2007-2013 社会民主党 山口県連合. All rights reserved